2020年11月15日(日)

棚田オーナー制度、10月の活動レポート!

いとしまシェアハウス
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こんにちは、いとしまシェアハウスです。

10月といえば稲刈りの季節! 黄金色に染まった集落の美しい棚田も一斉に稲刈りが始まり、棚田の風景もすっかり冬へと変化していきます。

ということで、あれこれ試練の多かった棚田もなんとか稲刈りを迎えることができました。

ここで育てるお米は、手植え、手刈り、天日干しという昔ながらの方法でお米を育てています。そのため稲刈りも機械を使わず手で刈って、太陽の光と棚田を吹き抜ける風でお米を乾燥させ収穫します。

収穫したてのお米の水分量は約20%程度。そのまま保存するとカビ等の原因になります。一年間の食料と考えると、梅雨時期に全部カビてしまっては大惨事。そのためしっかりと乾燥させ、水分量を約15%まで減らしていきます。

一般的に、お米は乾燥機で乾燥させる時代です。天日干しは天候に左右されるので、数時間で終わる乾燥機に比べて、2〜3週間・長いと1ヶ月は干していないといけないので時間がかかるし管理も大変です。さらに手作業で行うのもマンパワーが必要なので、とても手間のかかる方法なのです。

ですが、その分メリットもたくさん。

(1)天日干しのお米は<追熟>して美味しい

収穫してすぐに乾燥機にかけてしまうのではなく、お米を稲藁につけたまま自然乾燥させるので、わらの栄養をお米が吸収しておいしくなる、追熟(ついじゅく)という状態になります。そのため、お米一粒一粒にうまみがギュッと凝縮され、炊いたときに風味豊かなお米に仕上がります。天日干しのお米がおいしい、というのは諸説あるのですが、昼夜の寒暖差でお米が熟成されるという話も聞いたことがあります。

 

(2)日光や自然の風でゆっくり乾燥するのでお米に負担が少ない

機械では高温で一気に乾燥させるためお米にストレスがかかり、コメの胴割れや風味が低下してしまう可能性があります。一方天日干しは、ゆっくり乾燥させることでお米の『もちもち感』のもととなる成分”デンプン粒”を壊さず、風味そのままのツヤツヤなお米に仕上がります。

 

(3)風景として美しい

はざ(お米を干すための道具)にかけられたイネが連なる風景は、日本の原風景とも言える美しい風景。私たちの集落でも、はざ掛けされた稲と山と海のコントラストがとても美しかったのですが、最近は人手不足などが原因で天日干しをやめてしまうたんぼも増えて来ました。昔ながらの里山の風景を守るためにも、天日干しは続けていきたいなあと思うばかりです。

 

稲刈りは時間がかかるので、今月の田んぼ体験は2日に分けて作業。オーナーさんたちと鎌を使って稲刈りを行いました。

 

手で刈って、麻紐で結び束にします。猪に荒らされて泥だらけになってしまいましたが、天日干しをすれば泥は乾いて自然と落ちていくはず。

 

 

続いて、稲を干す<はざ>を、竹を使って組み立てます。3本の竹を組んで土台を作り、そこに丈夫で長い竹を乗せて稲をかけていきます。

 

 

竹は田んぼに木槌で打ち込みます。なかなか力のいる作業ですが、子どもも大人も一緒になってはざの組み立て。

 

 

はざが組み上がったら、稲をかけていきます。

 

 

この日は団体オーナーさんも一緒の稲刈り日だったので、子どもたちがたくさん来てくれて、とっても賑やかでした!

 

 

さて。天日干しはここからが勝負。お天気が良く、風が吹いてくれればありがたいのですが、1日雨が降ればその水分を抜くのにまた1〜2日かかってしまいます。過去には天日干しの最中に台風が来てはざが全部倒れていたり、稲が飛ばされたりして大変な年もありました……笑

お天気に良い日が続けば2週間程度、雨が降れば1ヶ月程度は干しておくことになります。収穫までドキドキですが、無事にお米が収穫できますように!

皆さんお疲れ様でした。

 

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